2019年4月23日 東京新聞 

 岩屋毅防衛相は二十二日、エジプト・シナイ半島でイスラエル、エジプト両軍の停戦監視活動をする「多国籍軍・監視団(MFO)」の司令部要員として派遣が決まった陸上自衛隊の幹部自衛官二人に防衛省で辞令を交付した。交付式で岩屋氏は「世界の平和と安定に一層の貢献を果たす意義がある」と強調した。

 派遣は、二〇一五年に成立した安全保障関連法で新設された、国連が統括していない任務「国際連携平和安全活動」の初適用となる。

 派遣されるのは、いずれも陸上総隊所属の桑原直人二等陸佐と若杉貴史一等陸尉で、主に両軍との連絡調整に当たる。二十六日に日本を出国する予定で、派遣期間は十一月三十日までとなっている。

MFO司令部要員帰国 ー 功績を讃え表彰 ー
 連絡調整部副部長、運用幹部として活躍

 2020年7月28日、エジプト・シナイ半島で活動する多国籍部隊・監視団(MFO)に、司令部要員として派遣されていた桑原直人1陸佐と若杉貴史1陸尉(ともに陸上総隊司令部運用部付)が、防衛省で帰国報告を行った。
 MFOは国連PKOに代わって、1982年からエジプトとイスラエルとの間の停戦監視活動や両国間の信頼醸成促進を支援することで、日本が重視する中東の平和と安定に貢献する機関である。MFO側からの要請に応えるかたちで、昨年4月から陸上自衛官2名を派遣しており、桑原1陸佐と若杉1陸尉の両名は今年6月に新しく派遣された2名と業務の引継ぎを終え、7月中旬に帰国した。桑原1陸佐は連絡調整部副部長として、若杉1陸尉は連絡調整部運用幹部として、主にエジプトとイスラエルとの連絡調整や、領空通過・滑走路使用許可取得に係る調整、両国の軍事当局間の対話・信頼醸成の促進支援を行った。これらの功績を讃え、桑原1陸佐には河野防衛大臣より第1級賞詞が(岩田政務官伝達)、若杉1陸尉には湯浅陸幕長より第2級賞状がそれぞれ防衛功労章を添えて授与された。