毎日新聞 2020年8月7日

 接待を伴う飲食店の利用や宴会への参加を事実上禁止している防衛省や自衛隊で、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。河野太郎防衛相は7日の記者会見で、現時点では規制対象にしていない少人数での会食の禁止についても「判断せざるを得ない時期が来るかもしれない」と厳しい現状認識を示した。

防衛省は7月31日、新型コロナに感染した自衛官や事務官が7月1~30日で29人に上ったことから、全国の自衛官や事務官に対してキャバクラやクラブへの立ち入りを実質的に禁じる通達を出した。8月1日以降の感染者が29人を超えた時点で、少人数での会食を除き、業務の打ち合わせを兼ねた酒食を伴う「会合」も厳に慎むよう求める方針だ。
 だが、8月の感染者数は6日時点で既に17人に達している。陸上自衛隊北熊本駐屯地(熊本市)では20~30代の男性隊員4人の感染が判明しており、うち3人は隊舎の相部屋で生活していたとされる。自衛隊特有の集団生活が影響した可能性があるため、河野氏は会見で「これまでは散発的に市中感染を拾ってくるケースが多かった。隊舎内などで横の感染の広がりに特に気を付けなければならない状況にある」と危機感を口にした。その上で、「隊舎の密な状況を今日、明日に改善するのは非常に難しく、まずは持ち込ませないのが優先事項。隊舎の中でのありようを検討しなければならないと考えている」と述べた。