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産経新聞 ・FlyTeam 2020.1.5 政府は、航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改称する検討に入った。従来の陸海空に続いて安全保障上重要な新領域と位置づける宇宙空間での防衛力強化を図る狙いがある。令和5年度までの改称を目指し、自衛隊法など法改正の調整を始める。陸海空3自衛隊の改称は、昭和29年の自衛隊創設以来初めて これに加え、宇宙領域での統合運用に関連する企画立案機能を整備するため、統合幕僚監部指揮通信システム部指揮通信システム企画課に「宇宙領域企画班(仮)」を新設します。さらに、アメリカ・コロラド州のアメリカ空軍基地で実施する「宇宙基礎課程」などに要員を派遣し、宇宙全般に関する知見を習得する予定です。 こうした流れを受け、河野防衛相は年頭の辞で、「宇宙、サイバー、電磁波という新しい領域にも自衛隊が取り組んでいかなければなりません」と述べ、新たな人材の確保、育成を重視する姿勢を掲げています。丸茂航空幕僚長も「宇宙・サイバー・電磁波と新たな領域を組み合わせた戦闘へ変化している」と安全保障環境の変化を指摘し、新たな領域での能力の獲得を推進する考えを示しています。 第53回自衛隊高級幹部会同では、安倍首相が2020年に空自の「宇宙作戦隊」創設に言及しつつ、「航空宇宙自衛隊」への進化を「夢物語ではありません」とも述べていました。すでに空自は2016年から毎年、アメリカ戦略軍主催の宇宙状況監視多国間机上演習「グローバル・センチネル(Global Sentinel)演習2019」に参加し、宇宙状況監視(SSA:Space Situational Awareness)運用について知見の修得をはじめています。 なお、2020年度予算で「領域横断作戦に必要な能力の強化における優先事項」として宇宙・サイバー・電磁波をあげ、特に宇宙関連では電磁波領域と連携した相手方の指揮統制・情報通信を妨げる能力に関する調査研究、SSA衛星の整備、衛星通信の利用、画像衛星データ等の利用などを含め506億円の予算を確保しています。 各国の空軍では、ロシアやイスラエルが正式名称で「航空宇宙軍」としており、自衛隊も実態として空自の領域が拡大される組織変更とみられます。 |